
Apple PayでモバイルSuicaが使えるようになり、iPhone利用者の電子マネー環境は圧倒的に改善した。
私はiPhoneとAndroidの2台持ちであるが、SuicaやQuicPayが利用できるiPhoneにばかり依存してしまい、Androidスマホを移動中に取り出す機会も減ってしまった。
ところが、ようやく今年の5月より、Androidスマホ対応のアプリGoogle Payにて、モバイルSuicaやEdy、nanako、WAONが利用可能になった。
NFCのみの海外製SIMフリー端末の多くでは使えない
Google PayがSuicaに対応したとなれば、全てのAndroid端末でモバイルSuicaが使えるようになるのか!?と期待した人も多いかもしれない。
しかし、多くの海外製SIMフリースマホが備えているNFCが搭載されているのみでは使用できず、Felicaに対応した「おサイフケータイ」機能を備えているスマートフォンでのみ利用可能だ。
従って、多くの場合、DoCoMoやSoftbank、auなどでAndroidスマホを購入した人しか使えない可能性が高い。
もちろん、中古で「おサイフケータイ」に対応したキャリア下がりのSIMロック解除済み端末を購入すれば、ちゃんとFelicaに対応しているのでモバイルSuicaを利用できるだろう。
Apple Payでも、Felicaに対応した世代以前のiPhoneでは、モバイルSuicaは使えないので、Androidが特別対応が悪いわけではない。
とにかく、スマートフォンでモバイルSuicaを使いたいのであれば、新品であれ中古であれ、必ず「Felica」に対応した端末を購入しよう。
実際にAndroidでモバイルSuicaを使ってみた
AndroidスマホでモバイルSuicaを利用するには、まずはGoogle Playで「Google Pay」というアプリをインストールしよう。
インストールは以下のページにAndroidを搭載するスマホやタブレットでアクセスしよう。
Google Pay – これからのお財布
アプリのインストールが終わったら、早速Google Payを立ち上げてみよう。
早速、各種電子マネーを追加するよう促されるはずだ。

既に述べたとおり、FeliCa対応のスマートフォンであれば、Google PayでSuica, Nanaco, Edy, WAONを利用できる。

今回は、これら4つの電子マネーのうち、Suicaの登録を試してみる。
なお、JRの公式ページで詳しく説明されているが、Google Payでは、Googleアカウントに登録されたクレジットカードからSuicaにチャージを行う。この場合のモバイルSuicaの年会費は無料である。
紛らわしいが、「Google Pay」のアプリと、「モバイルSuica」のアプリを2つ並行して使用する事ができ、後者の「モバイルSuica」アプリでは、新幹線のチケットもスマホ上で購入することができる。
ただし、「モバイルSuica」アプリ上で、新幹線のチケットを購入するための「モバイルSuica特急券」を利用するには、年会費が必要になるので注意が必要だ。
画面の案内に従って会員登録を済ませると、次のようにGoogle Pay上にSuicaが表示され、Googleアカウントに紐づいているクレジットカードからチャージを行うことができる。

後はこの状態で改札を通るだけだ。
もちろん、駅の売店やコンビニなど、Suicaで支払いが行えるレジであれば、AndroidのモバイルSuicaでも支払いを行うことができる。
年会費無料でこれだけ便利になるのだから、使わない手はないだろう。
私は、iPhoneとSamsung Galaxyの両方にモバイルSuicaを入れて、いつでもどこでもSuicaが利用できるようにしている。