
SHUREのSE215を長らく使ってきたが、コードが邪魔なのでワイヤレス化したくなってきた。
しかし、SHUREの純正Bluetoothケーブルは、非常に高価なので、もはやイヤホンをもう一台買えてしまう。
せっかくSE215がMMCX端子を搭載しており、リケーブル(ケーブルの付け替え)が可能なのだから、今持っているSE215を活かしてワイヤレス化したいところだ。
そこで、5,000円程度で入手できるMMCX端子対応のBluetoothケーブル「FiiO RC-BT」を購入して3ヶ月程度使用したので、その使用感をレビューしたい。
MMCX端子搭載なら、後からワイヤレス化可能
SHUREのSEシリーズに代表されるMMCX端子を搭載したイヤホンの特徴は、何よりワイヤーが共通規格になっているので、好きなワイヤーを後から購入して「リケーブル」できることだ。
この時、リケーブルに使うケーブルを、Bluetoothに対応したケーブルにすれば、ワイヤレス化さえできてしまうという訳だ。
私が愛用しているSHUREのSE215もMMCX端子の製品になるが、SHURE自身がワイヤレス用の純正リケーブルを販売している。
しかし残念なことに、最新モデルも、旧モデルもとても高価だ。
SE215の本体だけでも1万円ちょっと掛かっているので、これにさらに1万円〜2万円を払ってワイヤレス化するというのは少しハードルが高い。
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価格¥13,164
順位469位
発行SHURE
発売日11/28/2012
そこで選択肢に挙がるのが、1万円を大きく割るお手頃価格で、MMCX端子に対応したFiiOのBluetoothリケーブルだ。
Qualcomm製のチップセットでBluetooth 4.1に対応しており、SBC、AAC、aptXなどの多彩なコーデックにも対応している。
機能的には申し分ないし、事前に見たネット上のレビューも基本的には好意的なものだった。
届いた実物は、とてもコンパクトなものだ。イヤホンを持ち運ぶためのポーチも付属している。

パッケージを見ると分かるように、いわゆる「SHURE掛け」を前提としたリケーブルになっている。
耳掛け部分が柔らかい不思議な素材になっているのだが、SHUREのSE215のように、耳の上を通してケーブルを垂らすスタイルのイヤホンで使用する。
それ以外の掛け方では恐らく使いにくいだろう。
実際にSHURE SE215にFiiO RC-BTを取り付けてみた

実際にSE215に取り付けてみた図がこちら。
とてもコンパクトで取り回しも楽だ。
耳掛け部分は前述のように柔らかく、長時間かけていても痛くなりにくい。
音質については、私はそこまでオーディオに詳しくないものの、特に音痩せやノイズを感じて不快ということはない。
屋外で使用していても、駅のホームの特定のエリアで何故か途切れがちといった現象は起きるものの、通常時は基本的に途切れることはない。
連続再生時間も、スペック上は11時間となっているが、実際かなり長時間使い続けられることを感じている。
例えば、朝まで充電しておいて、出勤1時間、終業後18時から23時ごろまで勉強中聞きっぱなしにしておいても、これまで充電が切れたことはない。
ということは、6時間ほぼ連続で再生し続けても、電池が持っていることになる。
前日に充電を忘れていると、夕方には切れてしまうが、それでもかなり長時間起動していると言えるだろう。
お手頃価格でワイヤレス化を実現したい人は買い!
以上のように、FiiO RC-BTは、連続再生時間もかなり長く、つけ心地もよく、途切れやノイズも入りにくいので、かなり完成度の高い製品であるように感じる。
できればBluetooth 5.0などのより最先端の技術を搭載して欲しいとも思うが、そこは5,000円というコストパフォーマンスを考えると及第点だろう。
総合的にみて、3ヶ月使った感想としては、非常に満足度が高い商品だ。
もちろん不満点もある。
例えば、iPhoneやAndroidに接続した際、音量調整はできるが、曲送りができず、中央のボタンダブルクリックでは「リダイヤル」になってしまう。
これは私の環境だけなのかもしれないし、操作法が間違っているのかもしれないが、リモコンが折角ついているのだから曲のスキップが出来ると嬉しいところだ。
追記:コメントで教えて頂きましたが、普通に音量ボタンの長押しで曲送りできました。ありがとうございます!なぜ気づかなかったのだろう・・・。
MMCX端子を搭載したイヤホンを使い続けたいが、高級なBluetoothリケーブルまでは買えない・・・という人に、ぜひオススメしたい。
曲のスキップは音量調節ボタンを長押しで出来ますよ!
遅くなりましたが、教えていただきありがとうございます!