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ガジェット、カメラ、旅行を愛した統計学者(仮)の半生

ジンバルなしで安定撮影!a7iiiをSmallrigのハンドルで持ちやすく

約5分
ジンバルなしで安定撮影!a7iiiをSmallrigのハンドルで持ちやすく

一眼レフやミラーレス、コンデジで映像を撮る際、ジンバルを使った滑らかな映像を撮影することに憧れがちです。

しかし、特に旅先でのジンバル使用は面倒です。
撮影のための一人での外出ならまだしも、友達や家族との旅行やお出かけのときに、ジンバルをカバンから出し、バランスを調整し、撮影し、またすぐ収納する・・・というのはあまり現実的とは言えません。

アメリカにいる間、せっかく北米各地に旅行できるので、旅行や外出をしっかりと楽しみつつも、片手間で撮影も楽しみたたい・・・という自分のワガママなニーズを満たすために、いろいろ試行錯誤の末、Smallrigの「ケージ」と「トップハンドル」に辿り着きました。




ケージを付ければカメラの拡張性無限大

ミラーレスや一眼カメラに取り付ける金属製の「ケージ」というものがあります。
ざっくり、本体にフィットするように作られた金属のカバーのようなもので、Smallrig等の中国のメーカーが有名です。

写真を見ると分かる通り、ケージの外側に大量の三脚穴、ホットシュー などがあり、ここにハンドルやマイク、液晶モニターまで、ありとあらゆるものを取り付けることが可能になるのです。

ケージそのものはシンプルな構造ですが、対応するパーツを買い集めることで、自分のニーズを満たす複雑な撮影キットを作り上げることができます。
私が購入したSmallrigの場合、多種多様なパーツがAmazonや公式サイトで販売されており、「何番と何番を組み合わせて金属製のトップハンドルを取り付けてみよう」などさながらブロック遊びのような感じです。

NATO Railで便利なクイックリリースを

最もスタンダードなものに、「NATO Rail」と呼ばれるものがあります。これはケージの三脚穴の好きな場所を選んで、ネジで取り付けることのできる非常にシンプルなレールです。

今回は4cmと少し短めのレールを2つ購入しました。
Smallrigの商品ラインナップは、このレールの「1409」番のように、4桁の数字で整理されており、例えばネットで誰かの真似したい構成が見つかった場合、その4桁の数字を全て教えて貰えば、同じものを購入することができます。

このレールに取り付けることのできるハンドルなどが多数販売されており、それらを組み合わせることで、木製のサイドハンドルを取り付けたりと、無限の拡張を楽しむことができます。

木製のハンドルはかっこいいものの、お値段もそれなりなので、今回は1955番の金属製のクイックリリースハンドルを選びました。

このように、レールを挟み込むような形でハンドルを取り付けることができます。

ハンドルがあるだけで想像以上に撮影が安定

トップハンドルを取り付けると、かなりカメラを持ちやすくなると感じます。
私が使用しているa7iiiは本体は軽いものの、大型のレンズを取り付けると結構重く、長時間持っていると取り回しに疲れてしまいます。
トップハンドルがあるだけで、手に引っ掛けて下に持つような持ち方が可能になり、長時間持っても苦痛ではありません。

さらに、ローアングルも撮影しやすくなりますし、手ブレがなくなるとまでは言いませんが、かなり撮影が安定します。

また、こちらのハンドルは、本体に六角レンチが埋め込まれており、取手の位置を簡単にズラすことができます。
重いレンズを使用している時は、ハンドルを前の方に出すなど、細かい調整が効くので助かります。

今回、NATO Railを二つ購入したのにはもちろん理由があります。
トップハンドルを使わない時は、サイドハンドルとして利用できるようにしたかったからです。

トップとサイドに一つずつ4cmのレールを取り付けることで、好きな時にハンドルの位置を変えることが可能です。
クイックリリースならではの柔軟性です。
もちろんハンドルが不要な時は、パッと外してカバンに突っ込めばいいだけです。

個人的にはトップハンドルがそもそもの目的だったのですが、予想以上にサイドハンドルの安定感は良いです。

本体と自分の手の間の距離が少し伸び、手でしっかりと握ることのできるハンドルがあるだけで、ここまで動かしやすくなるのかと驚きます。
ストラップをピンと張った状態で、サイドハンドルを持ちながらパンしたり歩いたりしてみると、かなりブレを軽減することができました。

海外旅行などジンバルを持っていくのが厳しいシチュエーションにおいては、ストラップとトップハンドル&サイドハンドルがあるだけでかなり快適になるのではないかと思います。

もちろんマイク等の取り付けも可能

また、ケージの右上についているホットシュー を利用すれば、マイクなども一瞬で取り付け可能です。
今回は、Amazonで適当なホットシュー マウントを購入して、三脚穴が付いたマイクをケージに取り付けられるようにしました。

以下の写真の通り、試しにZoom H1nを取り付けてみましたが、トップハンドルの邪魔にもならず、音声取りもかなり快適に行うことができそうです。

こうしたホットシュー のみならず、カメラ本体の全ての面に三脚穴ができるので、ストラップを本体下部に取り付けたり、三脚のクイックリリースプレートを本体の横につけてみたりと、いろいろ遊べそうです。

プロがマイク、液晶、ハンドルなどを取り付けるのがリグの本来の使い方かもしれませんが、動画撮影を趣味とするアマチュアでもかなり便利に利用できると思います。
本体が少し重くなってしまうのがデメリットではありますが、重いレンズを使用することが多い人は、ハンドルによる持ちやすさの方が勝るのではないかと思います。

ジンバルは憧れるけど実際めんどくさくね?と思っている人は、検討して損はない選択肢ではないでしょうか。

このセットアップで撮影した映像も、そのうちアップロードしていくつもりなのでお楽しみに。




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